クラースネ・シャーコチカの気持ち


♪当ブログ内の写真、テキスト等の無断借用、転載などは固くお断りいたします。Красная Шапочка
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⑤ー2 エリスマン邸殺人事件簿 全12話

エリスマン邸殺人事件簿 全12話

第5回「 ぎょぎょぎょぎょぎょ 」続き





あわあわあわあわ言いながら腰を抜かした私は、お尻で後ろへ後退。
両腕を顔の前で構え戦闘態勢に入った。

極限の極限、自分のことは自分で守る。



( ̄^ ̄)">( ̄^ ̄)">( ̄^ ̄)




「来ましたよね。来ましたよね。今!」
「ドアを開けないで今 入って来ましたよね」
「誰なんです?あなた」
「人間?幽霊?いや違う。足もあるし」
「さっきだって私の肩を掴んだし、幽霊だったら触れないはずだし」

私、相好を崩す。


「アハハハッそうそう普通だし、あなた」
「幽霊みたいに恨めしそうな顔してないしどっちかというとイケメンだし」
「ないない、ないない、」


私は、片手を勢いよく振る。


「ないな~~~~い 」

チャンチヤラオカシイ。


「ははーーん ベランダから来たとね」

何故か博多弁。



私は立ち上がり、ベランダまで戦闘態勢のまま(両腕を顔の前に構えたまま)、横歩きで行った。

敵に背中は見せられぬ。



ベランダの扉は閉まってる。


カチャカチャカチャ


しかも、カギまでかかっている。


得意の薄笑い。





「驚かせてすみません」

と言いながら私に近づく男。




「こっ こっちに来ないでぇ」

「一歩でも近づいてごらんなさい。アッパーパンチをお見舞いするわよぉ」

ホレホレ と拳を顔の前で振る私。



「今 今ドアから入って来たわよね 」
「そうよね。 そうだと言いなさい」
絶対認めぬ作戦



「いいえ」
いとも簡単に、作戦を阻止する男。


「あららぁ? 何言っちゃってるの?」
「ドアから入ってこないって・・・どどどこからよぉ」
「なに驚かしてくれちゃったりするの」
「おーほっほっほっほっほっ」

何が可笑しいのか高笑い。


「じゃあ こうしましょう」
「仮にドアから入ってこなかったとしましょう」
「何の為?」
「どういう意図?」
「私を驚かせたい為?」
「幽霊じゃあるまいし」
「ドアの構造分子を潜り抜けられるほど、あなた小さいのか?」


首を横に振るだけの男。


部屋をぐるぐる見回す。

何処かに絶対入口があるはず・・・。

ないないないないなあああああああい




でも あきらめない。
男がドア以外の何処から入って来たか探すまで。

ぐるぐる見回す。









私は、幽霊やお化けを今まで1度も見たことがない。

だって家訓を守って来たから。



幼いころ祖母に聞いたことがある。

「ねぇおばあちゃん 幽霊やお化けを見たことある?」

「ないよ」

「一度も?」

「ああ一度も無いね。見ないようにしてるから」

「見ないように?」


「そうだよ 色んな怖いものは見ないようにしているんだ」
「日頃、テレビとか本とか・・・なんでも怖そうなものは絶対見ないね。だから今まで幽霊やお化けは見たことないんだよ」
「怖いものに近づかなければ、怖いものは寄ってこないんだ」
「ご先祖様からの言い伝えだ。」

我が家のご先祖様が眠る元禄時代のお墓


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ご先祖様から伝わっているんだもん。ずーとこれだけは頑なに守って来たんだもん。


絶対いるわけがない。


ドアを潜り抜け いや すり抜けて入って来たこの男は、一体・・・一体一体。





「つい・・・ドアを通らず入ってしまいました。」

「・・・」

「叫び声がしたので、つい ドアを通らずあなたの目の前に現れてしまいました。」

T=T~~~~~~



「なんで省略するのぉ」
「そこんとこ、省略したら驚くでしょう誰だって」

恐怖→戸惑い→説教



「あなた、この世に幽霊なんていないのよ」
「少なくとも私は絶対見ることはないの」
「ご先祖様の言い伝えを守っているの」
「えっ分かる?分かっているの?」

「はい 」
「私は幽霊ではありません」

「ねねねそうでしょうとも」
「私が、見るわけない 出会うわけない」
勝ち誇ったように言う私。


「幽霊ではありませんが、この世のものでも有りません」

なに?



ぎょぎょぎょぎょぎょ







続く

いよいよ事の真相が少しづつ明らかに・・・。





※PCの接続が悪く、やっと書き上げた文が消えるアクシンデントが何度も。めげる落ち込むめげる落ち込むの繰り返しですが、「最後まで完成させるぞー!おー!!」という気持ちで書き上げます。(正確には 打ち込みます。)皆さま 温かく見守ってね。
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by komaoyo | 2015-02-23 22:39 | 読み物 | Comments(0)

⑤ー1 エリスマン邸殺人事件簿 全12話

エリスマン邸殺人事件簿 全12話

第5話「 ぎょぎょぎょぎょぎょ 」



暫くベットの上で呆然としていた私は、部屋をぐるっと見渡した。
高い天井、大きく取られた木枠のがっしりした窓。



何だか懐かしさを感じる部屋。



部屋の小さな机に置いてあるのは、赤いバックと黒い楽器ケース。




チュンチュンチュンと聞こえる雀の鳴き声。



静かな穏やかな午後の日差し。




※ 映像をON。( 映像に見とれないで下さい。)





午後の日差し・・・。





午後の日差し。


部屋の小さな机に置いてあるのは、赤いバックと黒い楽器ケース。





午後の日差し。


私はベットの上。


「・・・]


「imananji ima? △Z ima▽×◇3zな\?」



ima▽×◇3zな\?



わけのわからない言葉を大声で叫んでベットから飛び出た。

色々な事を思い出してしまった。



「今何時だ 今何時だ 今何時だ・・・今何時だ」

髪をかきむしりながらこの言葉を繰り返し裸足のまま部屋を行ったり来たりした。



完全にパニックに陥いる。




パシッ パシッ パシッ



こんな時は、顔をたたく。冷静になる為に。


「どうする・・・もう演奏会は終わっちゃった?」
「せっかく今日の日まで練習したのに」
「終わっちゃってたら、今までの苦労は水の泡じゃん」


オデコの痛さも鼻の痛さもまるで感じない。



もう一度両頬をバシバシバシッと叩く。


「 ー_ ー 」



∑L(゚ロ゚L)




私は完全に冷静さを取り戻した。

そして、最も思い出したくない事実も思い出してしまった。

黒い物体にぶつかり、その黒い物体の上に倒れ、白目と目が合ったことを。


ぎゃぁあああaaaaaaaaaaぁあ""あ""あ""あ""あ""あ""あ""""""""""ああああああああああ




今度は驚いても記憶を失くさない。


涙と鼻水がごちゃまぜになりながら、そして腰抜けになりながらももう一度


ぎゃぁあああaaaaaaaaaaぁあ""あ""あ""あ""あ""あ""あ""""""""""ああああああああああ


世界にとどろく程の大声で叫んだ。




「思い出してしまいましたね。」




私の背後でする冷静な若い男の声。






私は後ろを見上げた。

私の顔は、血がにじんだ包帯を巻き、殴打して赤くなった鼻、冷静になる為に何度も叩いて赤くはれた両頬、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになったこの世のものとは到底思えない形相。




若い男は、ぎょっとしながらも


すまなそうな声で

「申し訳ありません」

と謝った。




「あうあうあうあう」

血がにじんだ包帯を巻き、殴打して赤くなった鼻、冷静になる為に何度も叩いて赤くはれた両頬、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになったこの世のものとは思えない形相で私は、ドアと男を交互に指で指しながら言葉にならない言葉を発した。







男はこの部屋に唯一あるドアを通らずに、私の目の前に現れたのだ。いや私の目の後ろに現れたのだ。
















続く
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by komaoyo | 2015-02-22 19:29 | 読み物 | Comments(0)

④-3 エリスマン邸殺人事件簿 全12話






エリスマン邸殺人事件簿 全12話

第4話「待っていた人」続きの続き




伊勢谷仁は、ドアの外でしばらく自分の両手を見ながら立っていた。


「私は確かにこの手で、この手であの方に触れる事が出来た・・・」



何度もフラッシュバックする。
彼女の肩に両手を置いたあの場面。



「やはりあの方なのか?」


「あの方だとしたら、私の頼みを聞いて下さるだろうか?」
「いや、例え断られたとしても・・・」


「そうだ、なんとしても聞いてもらわなくては」






「最後のチャンスだと思うから・・・」


両手を固く握りしめ・・・何処かに消えた。





続く
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by komaoyo | 2015-02-19 23:59 | 読み物 | Comments(0)

④ー2 エリスマン邸殺人事件簿 全12話

エリスマン邸殺人事件簿 全12話

第4話「待っていた人」続き




私は聞いた。
確かに二人の男の声を。

一人は若い男の声。
一人は年配の声。
しかも年配の声はイントネーションが独特だ。



私は、寝かされている。
たぶんベットの上。

「痛い」頭の前とおでこと鼻と・・・。


ここは病院?
今の声はお医者さん?

目を開けたら目の前には何が見える?



若い男は、「これを機にもうお止めになって下さい」と言っていた。・・・止めるって・・・これを機にって・・・何を機にだ?

「いつかはこんな事になるのではないか」とも。

こんな事って・・・私の事?

ひゃーどんな事になっているんだぁああああぁ・・



と、思ったとたん

がばっ


と起きた。


起きちゃった ((◎_◎;)



「わっ」

「わっ」


起きて吃驚 \(◎o◎)/!目の前には、私を見ている目。

極近


なんかこの光景、前にも遭遇したような・・・?

なんか・・思い出せない・・・うーんっ

なんか・・なんか・・・。

私は、左手で痛む頭とおでこ、右手で鼻を抑えた。
抑えた左手にはざらざらした布の感触。

包帯?



「良かった 気がつかれましたね」

男は心から安心した表情で、私を見ながら微笑んだ。

「まだ痛みますよね。 あんなに流血していたのですから・・・ 驚かれたでしょう?」


「え・・・ええ」

頭とおでこと鼻を抑えながら、疑心暗鬼の上目使いで答えた。

答えながら、流血の原因を探していた。

原因を、手繰り寄せる紐も見当たらないほど、頭の中は空っぽだった。

「あのぉ 私どうしちゃったんでしょう」
「どうして此処にいるのでしょうか」
「どうして寝ているのでしょうか」

「私 私・・・」



突然、私の肩を両手で抑えてこう言った。

「落ち着いて下さい。」

間近で見る男の目の美しさに息を呑んだ。白目が青みがかっている。

「ごくり」


どこかで見た悲惨な白目と正反対・・・。





「あの時、あまりに驚かれたので、記憶が途切れてしまっているのかも知れませんね。追々お話しますので、まずは安静にしてゆっくりお休み下さい」

そう言って私の肩から手を離し、後ろに三歩下がった。

「何か温かいものをすぐお持ちしますので、お待ちくださいね」
そう言って、ドアの方に向かい

「あっおでこの上、生え際の所を少し縫いました。優秀な軍医さんにお願いしました。腕は確かですよ。それに麻酔をしなかったので、回復は早いと思います」サラッと言ってドアの外に行ってしまった。





「・・・」


縫う ・ 軍医 ・ 麻酔なし この3つのキーワードは、なかなか日常では聞かないワードだ。



唖然として 、私は男が出て行ったドアを見つめるばかりだった。






両手で私の肩を抑えた時、男が「あっ」と小さくつぶやいた理由を、この時私はまだ知らない。


続く



































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by komaoyo | 2015-02-15 21:39 | 読み物 | Comments(0)

④ー1 エリスマン邸殺人事件簿 全12話

エリスマン邸殺人事件簿 全12話

第4話「待っていた人」



「大丈夫ですか?」

「。。。」

「大丈夫ですか?」

「。。。」


「大丈夫かな~ぁ」

伊勢谷 仁はベットの上でうなされている女性を見ながら心配していた。




そこへ恰幅のいい一人の紳士が、音もなく現れた。


「ダイジョブだろう 。。。たブん」


背後からした声に少し驚きながら、伊勢谷仁が言った。

「旦那様 いらしていたんですか?」


恰幅のいい男は、うなされている女性を見ながら

「あんな酷い顔を見たのはハジメテだった。まさか、自分があんなにオドロクなんて・・・。私もヤキガマワッタのだろうか・・・」

男の言葉には、悔しさと残念さがにじみでていた。


「旦那様、これを機にもうお止めになって下さい」
「いつかはこんな事になるのではないかと思っていたんです」

「それに、お嬢様だって・・・」

恰幅のいい男に、心の底から懇願するように言った。


「そうだ!ツギワコレデ行ってみよう!!」

男は、伊勢谷の言葉をまるで聞かなかったかのように、ドアの向こうに消え去った。





続く



ミステリー ミステリー ミステリー(^^♪

ホンカクテキ ミステリー ハジマリ ハジマリ ーーィ


13ニチノ キンヨウビノ キョウ カラ イヨイヨ ホンカクテキニ ハジマリマス (^^)
























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by komaoyo | 2015-02-13 17:07 | 読み物 | Comments(0)

③ エリスマン邸殺人事件簿 全12話

エリスマン邸殺人事件簿 全12話

第3話 「不思議な夢」






そよそよと、心地よい風が吹いていた。


空は青空だ。


私は、2階にあるテラスから海を見ていた。

海から汽笛の音が「ぼーっ」と聞こえてくる。




微かに聞こえてくる声。


その声がだんだんはっきりしてくる。


「大丈夫ですか?」


私は、声のする方に振り向いた。








大草原に寝ころび、ふわふわと浮かぶ雲をぼんやり見ていた。



「 あれはゾウさんに似てる雲 」

「 あれはくじら 」

「 あっあれは。。。あれはなんだろう。。。 」



「ふぁぁ~」雲を見ながら上の瞼と下の瞼がこんにちわして、 夢の国に行ってしまいそうになる。

ウトウト ウトウト


夢うつつの私に誰かが呼びかける

「大丈夫ですか?」・・・・と。








私はもがき続ける、海の中で。


絡みつく海草に足を取られている。


焦れば焦るほど、執拗に絡みつく。


魔物が住み着いたこの海から、私を離さない。


誰か助けて・・・。






続く
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by komaoyo | 2015-02-11 00:00 | 読み物 | Comments(0)

②-2 エリスマン邸殺人事件簿 全12話 

注 映像をONにして、映像を見ず、音量は弱めでマウスをスクロールしてお読みください。





エリスマン邸殺人事件簿 全12話

第2話「其々の恐怖」続き






1月31日10:06

演奏会を企画した戸志川有起哉はこの日、古箏という中国の琴を、
2輪カートに積んでエリスマン邸にやって来た。

青空の下で見るこの館は、白さがより一層際立っていた。

この場所を、今回の演奏会場に決めて良かったと、しみじみ思いながら館の裏側に回った。


エリスマン邸は傾斜地に建てられた館である。従って入口とは反対の方向に行くと、地下のイベントホールの入口にたどり着く。


地下とはいえ、1階に位置することになるので、階段を通らずに地下会場に入れる。

階段を使わずに重い楽器を運べる。

「おやっ」
会場に入った途端、戸志川はそうつぶやいた。

「確か、琉津田さんが一番乗りしたはずなのに」
ガランとした会場を見渡しながら思った。

10時前にFBにアップされた琉津田さゆりの投稿で、先に会場に到着したことは知っていた。


良く見ると、入って右側のアップライトピアノの上に二胡と荷物が置いてある。

「やっぱり来ていたのか」

館内でも見学しているのだろうと思い、取り合えず自分の荷物を壁側に置いた。


会場の1面は全面がガラスの窓になっていて、外の緑がよく見える。

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「なんて眺めの良い場所だろう」


戸志川は外を見ながら清々しい気持ちになって、「今日の演奏はなんだか上手くいく気がする。」とはっきり確信した。


「皆が来る前に椅子だけでも出しておこう」
そう思い、会場を出てすぐの階段横にある、椅子が保管してある場所に行った。

保管場所は予約した時に確認済みだ。

扉を開け、椅子が20客づつスタッキングされているカートを1つ引き出し会場に運んだ。

この日来るのは出演者14名と予約済みの見学者。他に、エリスマン邸に来た見学者にも自由に聴いてもらおうと考えていた。



もう少し多めに椅子を用意しておかなければと思い、保管庫に行った。

もう1台のスタッキングされたカートに手をかけたとたん、黒い腕が2本、目の前にぶら下がった。



「うわぁ=====っ」




腰を抜かした戸志川の頭上には、黒い大きな物体が配管に吊るされたまま、逆さまになってゆらゆらと揺れていた。






続く
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by komaoyo | 2015-02-10 17:21 | 読み物 | Comments(0)

②ー1 エリスマン邸殺人事件簿 全12話

注 映像をONにして、映像を見ずにそのまま文章をお読みください。




エリスマン邸殺人事件簿 全12話



第2話 「其々の恐怖」




この日、琉津田さほりは中国楽器二胡を演奏する為、ここ横浜山手にやって来た。

横浜山手という土地柄のせいか、目的地に到着する前から、完全に観光客気分で写真を撮りまくっていた。

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ウキウキ歩いていたら肝心のエリスマン邸を通り過ぎて、道に迷ったというハプニングはあったが、なんとか辿り着くことが出来た。

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エリスマン邸は、西洋建築だが土足厳禁で、靴をスリッパに履き替える。その為玄関の左右には来館者用に下駄箱が設置されている。

入ってすぐ右には、館の雰囲気に合わせてクラシカルな公衆電話が置いてあった。
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館内をぐるりと見て歩きたい衝動にかられたが、まずは皆に会ってからと思い、会場である地下に降りて行った。


会場には誰も来ていなかった。



1月31日 9時56分

[ちょっと迷いましたが無事到着!一番のりっ!]と、さほりはスマートフォンからfacebookにアップした。


「皆が来る間、少し見学しようかなっ」と荷物を置いて、また今来た階段に足をかけた。そのとたん、1階から何か大きいものが勢いよく転がり落ちてきた。

「うわっわわわっ」
思わず自分の身を壁側に押し付けた。

さほりの足元に、太った大きな男が落ちてきた。

男の顔は血だらけで、今まで見たこともない酷い形相をしていた。




男は死んでいた。





続く
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by komaoyo | 2015-02-08 17:55 | 読み物 | Comments(0)

①-4 エリスマン邸殺人事件簿 全12話

エリスマン邸殺人事件簿 全12話

第1話 「はじまりの死体」 
続きの続きの続き


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静かだ。


館に足を踏み入れて、まず感じたことはこの事だった。

そしてこの静けさが、これから起こるとんでもないことを想像させた。


 
「すみ・・ません。」


「入り・・・・ま・す。」



「勝手に入りますよぉ。」




「誰か・・・誰・・か・・いませんか?」





ソロソロと一歩進むたびに消え入りそうな声で、静か過ぎるほの暗い場所に向かって呼びかける。



進む毎に、ぎしっときしむ床の音。




「へへへへっ・・へっ・・・。」怖すぎて薄笑いが出た。


怖すぎると、人は笑いが出るものなのか?


泣くことはあっても薄笑いなんて。


  


自分の意外な行動にあきれた時、



顔になにか生暖かいものを感じた。

そして目に何か生暖かいものが垂れてきた。

瞬きが出来ない。





顔を手で覆うと、手にも生暖かいぬるっとしたものが・・・。と、そのとたん、私の足が何だか分からない弾力のある物体にぶつかった。

うあっ声を上げて前のめりに突っ伏した。



突っ伏した先には、この世のものとは思えない形相の太った男の顔があった。

大きく白目をむいた男の目と私の目が合った瞬間、





私の記憶は無くなった。





















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by komaoyo | 2015-02-08 08:00 | 読み物 | Comments(0)

①ー3エリスマン邸殺人事件簿 全12話

エリスマン邸殺人事件簿 全12話

第1話 「はじまりの死体」続きの続き






男が飛び出してきた。
ドアは開いたままだった。



ドスンと大きな音がして→人のうめき声がして→男が飛び出して→ドアが開いたまま

その先にあるのが夢の世界である訳が無い。寧ろ反対にとんでもない、日常では考えられない光景が広がっているに決まっている。

よくドラマや映画で、危険な場所だと分かっているのに、いとも簡単に向かって行き、いとも簡単に危険な目に合う場面がある。

怖いもの見たさ。


ドラマや映画では、危険な場所に行かなければお話にならないから、行ってしまうだけで、現実は違うとお思いのあなた。

実際に私の立場になっても・・・絶対・・・行かないなっ きっと。思慮深い方々ばかりだから。




好奇心と危険回避力は反比例している。



ドスンと大きな音がして→人のうめき声がして→男が飛び出して→ドアが開いたまま


事実の元を確かめないでどうする。


どうする!



好奇心旺盛な私は・・・・・。(思慮深くない私は)



薄暗い館の中へ、恐る恐る足を踏み入れた。





今日はこれにて<(_ _)>
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by komaoyo | 2015-02-07 07:07 | 読み物 | Comments(0)

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