今日は田園都市線⇒大井町線⇒京浜東北線と乗り継いで神田まで行った。
目的は、美味しい珈琲と写真展。

途中、大井町線から親友が入院している病院が3駅分の間見えた。(住宅街の中、一際高くそびえている為いつまでもよく見える)どこまでも、電車の後を追ってくる病院を見ながら、彼女の事を思う。3駅分過ぎてもずっと。

1時間もかからずに神田駅北口すぐの、高架下にある神田珈琲園に着く。
2階に上がり左奥の席に座った。
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店内に入って見える景色は、低い天井と木で出来た武骨な椅子とテーブル、今どき珍しい灰皿(しかも銅製)今どき珍しい懐かしいガラスの砂糖入れだった。

そして、煙草と焙煎豆の入り混じった匂いを吸い込むと、この世にいない父を思い出した。

壁ぎわには2枚の大きなモノクロ写真が展示されていた。一面の彼岸花ともう一枚の作品は、彼岸花とその先に人々が写っているもの。

彼岸花は、お彼岸の頃に咲く花。お墓の周りに咲く花の印象があるが、それは昔に土葬の風習がある土地で、もぐらなどにお墓を荒らされない様、毒性のある彼岸花を植えて予防した名残と言われている。

3年間通った高校の通学路。その途中の見事な竹林の下は、お彼岸の頃になると一面に彼岸花が咲いた。竹の葉の木漏れ日が、放射線上に開いた細い反り返った赤い花々に降り注ぐと、まるでその場所が黄泉の国の入口になったような錯覚に落ちいったものだった。

私が座った横の壁に飾られていた作品の彼岸花は、黄泉の国の入口に咲く花には見えなかった。モノクロのその写真はどちらも、どこか懐かしい気がした。それは懐かしい人に会った時のような・・・。彼岸花たちは、どれも日向の匂いがした。私が座った後ろの席には、バスを待つ人々。これもどこか懐かしい風景だった。

平成の、しかも現在に撮影されたであろう写真は、モノクロのせいか懐かしいさが割増しになっていた。プロのカメラマンの作品は、大きく引きのばしても、しっかり軸足で立っているようにブレていない。ピントが合っている合っていないばかりでなく。

他の写真もじっくり見てみたかったが、ビジネスマンたちが熱心に打ち合わせをしていて、写真の前を占拠していた為(普通に椅子に座っての打ち合わせ)よく見る事は出来無かった。この写真展は、客席の壁沿いに写真を展示してあるので、物凄く空いて居る時以外は1点1点見る事は難しい。でもこの昭和ないい感じの空間で、JAZZを聴きながら美味しい珈琲をすすり、写真と共に過ごすのも悪くないなぁと思った。因みに11時半まではモーニングがお得に食べられます。私はサンドイッチと珈琲を。※残念ながら写真展は、この日が最終日でした。
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コンビニのサンドイッチなんかもう食べられない程のおいしさ!!ふかふかの厚めに切られた食パンに、野菜の水気でパンがべちゃべちゃにならないようにバターが塗られ、きちんと水きりされたレタスときゅうりとハム、そしてマヨネーズと合えたみじん切りのゆで卵が挟んである。勿論、珈琲の美味しさは言わずもがなだ。

壁には写真展用の感想ノートがぶら下がっていた。

「素敵なお写真拝見させて頂きました。」みたいなことを書こうと思ったのに、どういうわけか私は、「曼珠沙華(彼岸花の別名)の写真を見て、黄泉の国に引き寄せられそうになった」みたいな事を書いてしまった。今考えても別の感想だったのに不思議だ。なんでそんな事を書いてしまったんだろう。
もしかして彼岸花を見て、辛い治療を受けている入院中の親友や、亡き父を思い出したので、そう書いてしまったのかもしれない。

お店を出た直後、全然違う感想だったのに、何であんなこと書いてしまったのか後悔して書き直しに店内に戻りたかったが、それも変な話なので辞めておいた。温かみのある、懐かしい気持ちになった彼岸花の作品。もう一度見てみたい。


今年中に作品展をまた開催されるらしいので、今度は全作品じっくり見てみようと思う。作品の前にビジネスマンが占拠していないことを祈ろう。今度は珈琲店での開催では無いかも知れないので、占拠は無いかもしれないが。(*^^*)





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by komaoyo | 2017-01-28 02:09 | できごと | Comments(0)

舌切り雀の気持ち

今年初衝撃・・・いえ人生初衝撃!!

場所はとある歯医者さん。
私「今年もよろしくお願いします」

穏やかに歯科助士さんにご挨拶して、まずはレントゲン室に。

看「左下の歯を撮影しますね」
大きく口を開けてなんなく撮影終了。

看「こちらにどうぞ」

昨年建てられたばかりでピカピカの院内は、機材も最新。映画”2001年宇宙の旅"に出てくるような未来感がある。

各治療ブースには癒しの画像が流されていて、気持ちの良い空間になっている。おまけにここは芸能事務所?と思わず口に出しそうになる程、若くて美人な歯科助士さん達がテキパキと仕事をこなしている。

足元にはひざ掛けをかけてくれたり、目にはタオルをかけてくれたりと至れり尽くせり。

私「今年もよろしくお願いします」
担当医にもご挨拶。

医「此方こそよろしくお願いします。では左下の治療を始めます。
医「まず被せたものを外しますね」

第1ラウンド

ががががががーーーっつつつ

ががががががががががっ

結構な衝撃。でも痛くない。

ががががががーーーっつつつ

ががががががっーーーーっ

結構手こずる。

ががががががががががががっががががががががががががががががががががががががっつつつつつっ


口の中はもはや道路工事のドリル祭り

理性があって充分大人な私は、こんな時じっと我慢

ほどなく被せもの外れる。
医「口をゆすいでください」


第2ラウンド

医「虫歯を削りますね。痛かったら教えて下さい。」

担当医の方は作業の前に必ず一声かけてくれる。「削ります・お水かけます・風をあてます等々」以前、始めから終わりまで無言な担当医に当たって、凄く不気味な思いで治療を受けていた事があった。早々にそこは退散して2度と行くことはなかった。

とても感じの良い今回の歯医者さん。だから安心して通院している。

さあ、いよいよ虫歯の治療。覚悟を決めて口を開ける。


ががががががっーーーーっ

最初はそっと削る。
がががががががががががががーーーっつつつ
少し長く削る。


痛みはあまりない。

がががががっーーーっ


削る時には水が耐えず流れる。水を排出する器具も口の中には入れられていているのだが、いつもより水量が多いように思った。その為、喉元に水がたまる。ごくんと飲み込みたくなる衝動を抑え乍ら我慢する。


がががががががっーーー

歯医者さんが削りやすいように、少し口を大きく開ける。今年も気配り絶好調の私。


医「大丈夫ですか?もう少しですからね」

口のきけない私は、軽く首を前後に振り「大丈夫です。頑張ります」と固い意志を伝える。
大丈夫こんな少しの痛み、こんな振動乗り越えられるわい。心で強がる私。

ががががががががががががががががががががががががっつつつつつっ

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

w|;゚ロ゚|w ヌォオオオオ!!

激痛×1000000万乗
が脳天を走る。


激痛の場所が、治療中の歯じゃない事を薄々感じる。


飲み込みたいが飲み込めない口の中の水分に、鉄を舐めた時のような(舐めたことはないが)成分が交じった気がしてくる。


「こっこっこれは・・・」





絶対絶対血だわ。それも虫歯を治療していない場所。


うぐぐぐっ


オォォーーー!! w(゚ロ゚;w(゚ロ゚)w;゚ロ゚)w オォォーーー!!
思わず自分の両手が「芸術は爆発だ」の時の岡本太郎になる。


ががががががががががががががががががががががががっつつつつつっ

ドリル攻撃は続く。

ががががががががががががががががががががががががっつつつつつっ

。・゚((T◇T゚)゚・。「あのちょっと歯医者さ~~ん、なんか絶対、歯じゃないところから血が出ている気がするんですけれど・・・」
。・゚((T◇T゚)゚・。「どうして?どうして ドリルを止めないのーーーっ」
。・゚((T◇T゚)゚・。「痛いってもんじゃ無いんですけれど。これって歯の痛みじゃない無いですよーっ絶対」

口のきけない私は、心の中で振り絞るように声を上げる。

医「〇×◆?×△」日本語とは違う言葉を歯科助士さんに告げている。

ががががががががががっ それでも止まないドリルの嵐。

なんだかドクドクと血が出ている気がする。

血が出ている気がする・・・なんて悠長に構えている段階は終わった。

ドクドク出ている。確実に・・・。それを水分吸入器が冷静に吸い上げる。

絶対これはアウトだろう。白旗を持っていたら、背よりも高く掲げ、左右に激しく振る段階に移っている。






ドリルが止まった。

タオルが顔から外され、倒された椅子が起き上がる。


医「大丈夫ですか?ごめんなさいね。削る機械が舌に当たったようです。ゴクリと唾を飲む時に舌が上がってしまったので・・・それで」少し焦りを感じながら言葉少なに話す。


しかし流石お医者さん。あくまでも冷静さは失わない。助手の歯科助士さんも何事も無いようにサポートしている。

医「お口すすいで下さい」


舌の元をざざざーっと舌の元をざざざーっと
間違いなく削ったはず。

|||-_||| ・・・・・・

私「衝撃過ぎて・・・・はぁーーー」深いため息を吐きながら言い、口をすすいだ。



洗面台にはおびただしい鮮血。




w|;゚ロ゚|w ヌォオオオオ!!



見たことあるこの映像。

沖田 総司が喀血した時の映像。




医「悪いところは削ったので、今度は被せる土台を作るために少し端に樹脂を足しますね」

私は返す言葉も無く、同じ言葉を呪文のように唱えた。


舌の元をざざざーっと舌の元をざざざーっと舌の元をざざざーっと削られた



泣くに泣けないこの状況。


医「治療を続けますね」

顔にタオルをかけられ、椅子がリクライニングになる。


舌の元をざざざーっと舌の元をざざざーっ呪文がこだまする。 



医「傷ついたところをレーザーをあてて痛みを止めますね」


薄ぼんやりと歯医者さんの声が耳に届く。レーザーって・・・。


2001年宇宙の旅に出てくるような、このハイテクな場所で、まるで宇宙人に連れてこられ、人体実験を受ける人間の気持ちになって、レーザーを受ける私。

今なら言える!!ガッツキ過ぎて、急いで食べ物を食べた時に、舌を噛んで痛がる経験なんて痛いうちに入らない事を。


舌を噛み切って自決するお姫様。

舌をちょん切られる雀。


これよりはマシか  フー ( ̄‥ ̄) = 


止血しなくていいのか・・・?単純な疑問を引きづり乍ら治療は粛々と続き、ほどなく終了した。

医「終わりました。次回は虫歯の場所にお薬入れたので、その後の治療をします」

タオルを外され椅子を戻される。

私は元に完全に戻る椅子を待つことなく、腹筋を使い起き上がり、お口をゆすいで下さいと言われるより早く口をすすいだ。


もはや私は結核患者。

喀血は止まらない。(正しくは舌をざざざーっとされた為の出血)

先生はいつもと違いあまり目を合わせないようにしている気がした。

私は椅子から降り先生を励ました。だって故意にやったわけじゃないんだもの。

私「しょうがないですよ」そう言ってから先生に「舌ざくっと切れました?」と聞いた。

医「舌の根元は静脈とか沢山集まっているから、血が沢山出るんです。少あたったんだね。でも口の中の出血はすぐ治まりますから」

慰めとも言い訳ともつかない言葉を、目を少し逸らしながら言った。

看護師さんからテッシュを貰い口元を拭く。

出血続く。

このまま出血し続けたら出血多量で死ぬ?

新年早々歯の治療の際、舌を削られるという不慮の出来事で出血多量死。餅を詰まらせて亡くなるという恒例の記事の横にそっと掲載される新聞記事が浮かんだ。


私「痛いからご飯を食べられそうにないので、思いがけなくダイエット出来そうです」と破れかぶれな事を良い治療室から出た。

傷口がどうなっているのか・・・。


痛くて出血している事実を受けとめながら、会計までの時間待合室で待った。

こんな事ならご飯を食べておけば良かった。

今日に限ってお昼を食べずにいたのだ。治療後に美味しいものを買って食べようとウキウキしていた何時間か前の自分に、舌を削られて食べ物を食べられなくなることを忠告したいと思った。「しっかり食べておけよーーっ」と。

そんな事を考えていたら、名前を呼ばれ受付に行った。


受付のお姉さん「お疲れさまでした。今日の治療費は7,280円です」

(」゚ロ゚)」(」゚ロ゚)」(」゚ロ゚)」オオオオオッッッ


予想額と思い切りかけ離れた額に慄いた。

レントゲンを撮って、被せものを外して、少しだけ虫歯治療をして 舌を削っただけなのに・・。まさかの7,280円。


驚いたので一瞬舌の痛みが消えた。

7000円しか持ち合わせていなかった私は、静かにクレジットカードを差し出した。

あと280円、たった280円。





たっぷり敗北感を感じ乍ら、歯医者さんから出た。


今年が平穏な1年になりますように、今年こそ平穏な1年にして下さい神さま!!


痛いよ~~ん。











同じ目に合った患者さんの質問がありました。

http://www2.ha-channel-88.com/soudann/soudann-00049052.html



舌の元をざざざーっと





w|;゚ロ゚|w ヌォオオオオ!!
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by komaoyo | 2017-01-06 19:49 | できごと | Comments(0)