⑨ー10エリスマン邸殺人事件簿 全12話

エリスマン邸殺人事件簿 全12話


第9話 「 告白 」続きの続きの続きのとにかく沢山の続きの続き






「戸志川さん、戸志川さんが何でここに…何でここに写っているんですか?」夕凪は、写真を見ながら叫んだ。そして、ソファーに座っている戸志川の方を見ながら


「琉津田さんも戸志川さんも、悪い冗談はやめて下さいよ。この写真、加工しているのでしょ?どうしてかは分からないけれど・・・アハハハッ何?何ですか?お二人で私を驚かして、え?え?一体どういうつもりなんですか?」夕凪はそう言いながら、頭を抱えている戸志川の近くに行き


「黙っていないで戸志川さん、何とか言ってくださいよ」と言い、その後も早口で

「わかったわかった。仮想大会か何かの時の写真でしょ。あっそうだハロウィンか・・・そうだそうだ!なーんだもう吃驚するじゃないですか?もしかしたら今までの一連の吃驚仰天の数々は、仕込み?あっでも私が怪我をしたことは・・・・、想定外のこと?・・・・いやいや、もう本当に何が何だか分からないけれど、兎に角、ねえねえ戸志川さん教えて下さいよ、本当のこと」そう言って夕凪は、戸志川の肩を揺らした。

すると戸志川は顔を上げ、夕凪にこう言った。



「すみません。夕凪さんを驚かせてしまったようですね」


「・・・」



夕凪は、顔を上げた戸志川を見て別人のような違和感を直感的に感じた。



戸志川は、次に琉津田さほりの方を見てこう言った。




「お久しぶりです」



「戸志川さん・・・ちょっとちょっと何言ってるんですか?お久しぶりって・・・さっきから琉津田さんに会ってるじゃないですか・・・。やめて下さいよ、おかしな事言うの・・・」夕凪はそう言って、ごくりと唾を飲んだ。




「お久しぶりです。良かったぁ戻ってらして」琉津田さほりは、思わず戸志川のところに駆け寄った。



戸志川は立ち上がり、琉津田さほりの手をとり、心から懐かしいという風にして握手をした。










「え?え・え・えーー何これぇー益々分からないーーーっ。お二人何やってるんですか?」そう言いながら夕凪は、何故かドアの方に後退して行った。


「お帰りなさいと言うのか・・・この場合やっとやっと会えたと言うべきか・・・」琉津田さほりは戸志川の目をじっと見て言った。



「戻る事が出来て私も嬉しいです」戸志川は握手した手を離すことなく、より強く琉津田さほりの手を握った。



戸志川と琉津田さほりは、長年会っていなかった同級生にでも会ったみたいに、再会の喜びを分かち合っていた。



「変ですよ。変ですよお二人。」そう言って夕凪は左手を後ろに回し、いつでもこの場所から逃げ出せるようにドアノブに手を掛けた。


「夕凪さん、驚くのも無理はありません。でも大丈夫 私も戻ってこれたのだから、夕凪さんも戻れます」戸志川は笑顔で夕凪の方に近づいてきた。




「ひえーーーっ来ないでーっ」



夕凪はドアノブを捻り、廊下に転がるように出て一目散に駆け出した。



「ゾンビが来るぅぅぅうううううう」





と、訳のわからない言葉を残して。




部屋の中に残された戸志川有起哉と琉津田さほりは、顔を見合わせこう言った。




「私たちがゾンビ?」



そして、困ったような顔になりこう言った。




「あーあっ」









続く
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by komaoyo | 2015-08-22 07:33 | 読み物 | Comments(0)

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