香港旅⑮ 心弦<香港国際音楽節2016> じぇいそんレポート

3日目


5時半のモーニングコールと共に起きた僕。元ベテランCAのお姉さんも起きて、電話を取っていた。
いく姉さんはベットにいなかった。何処に行ったんだろう。バスルームかな?

5分位したら、部屋の入り口のドアがそーと開いた。


<いく姉さんの回顧録>

すぐに開いたんですドア。真夜中開かなかったドアが・・・。神さまのいじわるぅと思いましたね。真夜中に開いていれば、ベットで眠ることが出来たのに。・・・はいはい自業自得です。カードキーを差し込んで、ドアノブを開けるタイミングが悪かったんだと思います。(-"-; 


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入って来たのはいく姉さん。コンクール結果を見てきたのかな?

何だか疲れているようだった。ちゃんと寝たのかな?

「おはようございます。優勝していました。凄いですよね!!いつも早く起こしてしまってすみません。あれから直ぐに眠ること出来ましたか?本当に毎回起こしてしまって・・・。すみません。バスルーム先に入っていいですか?」早口でそう言い、了解を得ると、バスルームに入ってしまった。

シャワーの音が聞こえた。

ドライヤーの音。

短時間の間に髪まで洗っていたみたいだった。


バスルームから出て来たいく姉さんは、「私、今日は朝食を食べないで、ちょっと休んでいます」と言って、ベットに入って行った。

元ベテランCAのお姉さんは「えっ?朝食はちゃんと食べなければだめよ。今日も1日長いんだから。少しでも何か食べなければ」と、いく姉さんを気遣って何度も言っていた。

それでもいく姉さんは、酷く疲れていたようで「少しだけでも目を閉じています。すみません」と言って目を閉じてしまった。

あんなに朝食バイキングを楽しみにしていたのに、それを食べないなんて・・・いく姉さんの辞書に「朝ごはんを食べない」なんて言葉があったんだ。

お供の僕も、当然朝食バイキングの場所に行かずに、テレビ台の横でおとなしくしていた。


少しして、元ベテランCAのお姉さんは、一人で朝食を食べに行った。

いく姉さんは、ずっと目を閉じていた。寝ているのか寝ていないのか、全く動かなかった。



<いく姉さんの回顧録>

あの時フカフカのベットの場所で、いつまでも前日「20th」を皆で演奏した直後の幸福感と真夜中に見た、Congratulation優勝の文字を見た時の感激を抱いたまま、ずーとこのまま此処にいたいと思いました。。

目を閉じ乍ら、眠たすぎて眠れない辛さと戦っていたのも事実です。魅力的な朝バイキングを逃してまでも眠りたかったのです。なんとしてでも。






暫くして、元ベテランCAのお姉さんが部屋に戻って来た。
丁度起き上がろうとしてたいく姉さんを見て「少しは眠れました?」と優しく声をかけていた。

「あーこのままずーと、このベットから離れたくないです。ここでまどろんでいたいです。今日は私、ずーとここにいようかなぁ~」冗談とも本気ともつかない事をいく姉さんは言った。


「何を言っているの?コンクールに出る事が今回の目的なんだから。だめですよ。そんなこと言っていては。はいこれ」元ベテランCAのお姉さんはそう言って、いく姉さんに白い包み紙を渡した。

「あっこれ、マフィン」包みを広げ乍ら、いく姉さんは言った。

その包み紙の中には、プレーンマフィンとチョコレートマフィンが甘い香りを漂わせて仲良く並んでいた。

「少しでも食べなければ駄目ですよ」優しく、しかしきっぱりと元ベテランCAのお姉さんは言った。

「わーっわーっありがとう。すみません」ベットの上に座り、頭を下げるいく姉さん。


流石、元CAさんだ。気配りが行き届いている。

この事は、今回の旅で何度も感じたことだった。気配りが身についているといって良いだろう。さりげない気配りが出来る人なんだ。

ここだけの話だが、元ベテランCAのお姉さんといく姉さんとでは、大分違うと思ったよ。いく姉さんはよく言うと、自由奔放だ。直感型だ。先を見越せない甘さがある。悪気はないんだが、周りに迷惑がかかることも深く考えていないところがあるね。そして落ち着かない人。思い立ったら行動しちゃうタイプ。

あはっ いく姉さんを分析するレポートじゃなかったね。これは香港旅香港コンクールのレポートだった。U(・・;)>先を続けよう。



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ロビーに降りて行くと、優勝をたたえ合う心弦の仲間が大勢いた。・・・こう書きたかったけれど、皆朝食ビュッフェのレストランで既に優勝を分かち合っていたみたいで、熱気あふれる喜びの空気よりは幾分覚めていた様だった。



<いく姉さんの回顧録>

ロビーにいる仲間に真夜中の出来事を一通り話したら「夢見ていたんじゃない?」と一笑されちゃいました。そうですよね、出来過ぎた話だと思います。ジブリの曲で優勝した事を知り、その時ジブリがBGMで流れた話なんて・・・タイミング良過ぎるもの。でもでも本当なのになぁ~誰も周りにいなかったことが悔やまれます。



バスが到着して皆乗り込み、グランプリを目指したコンクール会場に向かった。


いく姉さんはバスの中で、横に座ったかなやんにこんな事を言っていたよ。

「私ほとんど寝ていなかったけれど大丈夫。今日のコンクール会場は、今までと違うちゃんとしたホールだから、ふかふかした椅子に座れるよね。演奏し終わって表彰式もあると言うから、その間照明の落ちた客席で仮眠を取るわ。何だか楽しみ!!」まるで今日の目的が、薄暗い客席でフカフカ椅子に座り仮眠を取る事のように言っているいく姉さん。

バスは目的地目指してどんどん進む。

いく姉さんは車窓を見ながら、薄暗い客席でフカフカ椅子に座り仮眠を取る自分を想像して薄笑いを浮かべていた。

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いく姉さんは、極度の方向音痴だ。


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しかし、そんないく姉さんも次第に自分の誤算に気が付く時が来る。


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見慣れた建物。

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見慣れた旗。

そして・・・。


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見慣れた椅子に再び座る事に気づく時が・・・。






to be continued













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by komaoyo | 2016-10-19 05:39 | 二胡 | Comments(0)

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